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教員の仕事

もったいない?28才家族持ちの私が6年勤めた中学校教員を辞める理由。

はいどうも、仕事に悩む社会人のみなさん、こんばんは。

もうすぐ中学校教員辞めます、いずみです。

さて、みなさんの中には「今の仕事辛いなー。」

と、実は転職を考えているという人もいると思います。

 

初めはいいと思って入った会社もずっと居心地がいいとは限りません。

周りの環境や自分さえも変わっていくから仕事に対する気持ちに変化が現れることもあると思います。

今回の記事は中学校教員を辞めると決めた私の心境を書きました。

 

教員を目指している人、仕事している人、仕事辞めたい人、学生、親になった人にも読んで欲しい記事です。

 

そもそも教員になった理由。

私が教員になった理由は3つあります。

それは

給食が食べたかったから。

(毎日健康なご飯が食べる)

 

給料が安定してるから。

(お金持ちになれるであろう)

 

夏休みがあるから。

(海外とかいきたい!)

です。ホントに。笑

 

恥ずかしいことですが、

人に教えるのが好きとか、

教育に興味があるとか

そんなまともな動機は少しもありませんでした。

修学旅行に行くのが楽しそうとか、子どもと一緒にいれたら楽しそう…だからなりたい。

という理由でしたから、教員になりたい人たちの中では割と珍しい動機だったと思います。笑

 

(もちろん面接では全然違う事言いましたけど、)

教員になれば休みが多くて、お給料が多い。

 

それなら自分の理想の自分のライフスタイルが叶えられる!と思っていたわけです。

 

そんな不純な動機でしたが、無事に合格して私の教員としての社会人が始まりました。

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期待に胸を膨らませた社会人1年目

せっかく合格した教員ですが、大学生の私が思い描いた教師人生と実際の教師の毎日はだいぶ違いました。

まず、配属された中学校は給食じゃなかったww

これは大きな誤算でした。

なんと私の最大の目論見であった給食が配属された学校にはないと言う自体発生。

毎日お弁当作りをするハメに。

 

どうせ給食じゃないなら、昼食のために会社の外に出て、「パスタランチAセット!」とか注文してみたかったな〜……と未だに夢見ております。

(たぶんこれを夢見てる教員は多いと思います。笑)

 

実は神奈川県や兵庫県など中学校が給食ではないところも結構あるんです。

就職してから気がつきました。笑

いや、それくらい知っとけよって話なんですけどね。

就活生の皆さん、企業リサーチは大切ですね。

給料が安定している

安定してますよ。すごく安定してます。

たくさん残業しても1円もつきませんから。

どんなに必死こいて働いても1年目は月20万です。

早く帰った日が多くても、遅く帰った日ばかりでも給料はほとんど変わりません。

 

部活の試合で土日出勤して、県大会に進めばまた土日出勤して…。

それでももらえるのは1日3000円程度。

これが教員がボランティアと言われる所以か…。

と痛感しました。

正直、お金払って休みたいなと思う日さえありました。

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夏休みは部活三昧だった

夏休みって、授業がないわけだし、遠慮なく1ヶ月くらいみんな有給使って休むもんだと思ってました。

ところがどっこい、お盆休み以外毎日部活という非常事態。

 

「え!海外とかいっぱい旅する予定だったのに!」

「これじゃあ韓国くらいしか行けないじゃん!」

 

と、悲しくなりました。

 

しかも、学生時代と陸上をかじっていたことから、陸上部の顧問に任命され、

ようやく解放されたと思った日焼け地獄に放り込まれました。

 

案の定、見事な顔黒ギャルテイストに仕上がります。笑

 

OLの友達に会えば、私の肌の黒さが際立つ、際立つ……。

まぁネタになったからいいんですけどね。笑

今こうして振り返ると自分の妄想は全く別次元の世界が広がっていたわけです。

疑問を感じながらも、辞める選択肢が思いつかなかった2〜4年目

まぁ、大学時代に思い描いていたものは全然得ららなかったものの、生徒とのやりとりは楽しかったし、授業も、部活も何だかんだで教員生活を楽しめていました。

 

そして、自分でも頑張っているつもりだったし、そんな自分がすきでした。

 

あんまり目標になる人がいなかった。

でもふと、周りを見てみると。

愚痴が多くいちいち文句を言う教員。

新しい事を取り入れない教員。

生徒にやれ!と指導しておきながら自分が全然できてない教員。

 

他の学校がどうかは知りませんが、私の学校はこういう教員が多い気がしました。

残念ながら、教員は仕事をたくさんこなせば給料が上がるわけではない上に、クビにもならないため「やりたくない」と平気で言う人がいるんですよね…。

 

担任はやりたくありません。

部活はもちたくありません。

この子は私のクラスから外してください…。

あの先生と同じ学年は嫌です。

 

 

初めは「え?ちょっと、何言ってんのコイツ。」と思いました。

 

そもそも仕事って「YES!はい!喜んで!」じゃないの?

だいたい、生徒の前では

「他人と上手く関わりなさい」

「頼まれたことは引き受けなさい」

みたいなこと言っておいて職場ではそれかいな!!

 

もちろん多少の配慮はあってもいいと思うけど、完全にあんたら、ただのわがままやん!

 

こんなんでいいのか?

 

 

という疑問が生まれます。

 

 

ちなみに、(転勤したことないので、ほんとかどうかはわかりませんが)

荒れている学校にいけば、指導力のあるいい先生がいっぱいいると言われています。

 

でも、私の学校は落ち着いていたため?そういう先生は少なかったのかもしれません。

 

 

愚痴を言いまくる先輩たちの働き方は私にとって疑問でしかありませんでした。

もう50代後半になってくると、ぶっちゃけ保守的すぎでとにかく新しいことを嫌うんだな…というイメージが完成しました。

先生たちも人間なんだなーってしみじみ感じている自分がいました。

 

もちろん中には、かっこいい人もいました。

人の働きぶりを良く見てる先生。

ストイックな先生。

誰に対しても平等な先生。

 

 

でも、全てにおいて生涯目標にしたいと思えるような圧倒的な先生に私は出会えなかったのです。

 

 

そして、

【もしかしたらここにいたら、私も「やりたくない」と平気で言える人間になってしまうのではないだろうか?】

と急に怖くなりました。

 

 

 

でも、せっかく大学時代勉強して、人の2倍近く単位を取ってなった教員です。

 

大学時代、ずっと、ずっとなりたかった教員です。

 

せっかく受かったし、なんだか辞めるのももったいないと思っていたし、

ここまで色んな先生に面倒みてもらったっていう思いや、周りの友達にも安定しているし続けなよ!と言われたこと…

いろんなことが整理できないまま、ずっとモヤモヤしながら続けていました。

 

子どもを産んで働いた6年目

そんなあるとき、子供を授かりました。

働き始めて5年目のことです。育休を8ヶ月取らせてもらいました。

職場の先生たちはみんな優しくしてくれました。

正直急に学年抜けたりすると迷惑がかかるようなこともあるとは思うのですが、みんな祝福してくれました。

本当にありがたい職場だったと思います。

 

 

 

そして無事出産を終えて、いざ復帰してみると

子供がいなかった時には気にならなかったことが気になるようになります。

 

 

それは残業の多さです。

 

 

独身時代は帰りがいくら遅くても、家で誰も待っていません。

だから、部活もきっちり指導したあとに教材研究などの仕事をしてました。

 

朝6:30に出勤して20:00に帰る。

 

子どもを産む前はそれが毎日でした。

周りの教員もそういう人が多かったし、独身の私にとってはそれが当たり前でした。

 

(部活でお金が出なくても生徒が成長するのが嬉しかったから、それでも全然よかったし、

クレームもらって帰りが遅くなっても「まあ世の中そんなもんだよね」くらいに流せました。)

 

 

でも、子供が産まれてからは

「家に待っている家族がいるから早く帰らなければ…」

という思いと、今まで通り

「教材研究をちゃんとやりたい!」

そんな気持ちと板挟みになりました。

 

家族と生徒はどちらも私にとって大切な存在です。

 

たぶん、うまくやればよかったんでしょうが、何事も100%の力で体当たりしていくタイプの私には上手に力を分けることができなかったんですよね。

 

もちろん、学校は私の仕事を減らしてくれたし、職員もみんな私が帰るために協力してくれました。

 

ただ、同じお給料もらってるのに申し訳なかったし、私の分まで働かせてごめんなさいっていう気持ちがいつもどこかにありました。

 

そして、気がつけば朝出る時間が早くなり、帰る時間が少しずつ遅くなっていきました。

ほとんどのエネルギーを学校に注いでいました。

 

完全に学校中心の生活の始まりです。

 

そして、味噌汁を飲みながら辞めることを決意した。

そんな不器用な私の被害を一番受けたのは、

最愛の夫です。

 

私は8ヶ月ぶりの職場復帰に勝手に疲れて、子どもの泣き声にうんざりして、家に帰ってもずっとイライラモード。

もぅ、自分の子供を抱っこしたいと思えなくなっていました。

働いているときに子どもをお風呂に入れた記憶がありません。

 

 

 

 

もちろん、仕事で疲れて八つ当たりするなんて私が未熟だっただけだろうし、

教員として働きながら子育てをうまくやれる人も当然いると思います。

 

 

でも、私はそうではありませんでした。

 

 

うまくやれると思っていましたが、いざ復帰してみると私はそういう器用なタイプではなかったのです。

 

時間的な余裕のなさが、心の余裕をどんどん奪っていきました。

 

今思い返せば、いつも優しく接してくれてる主人に八つ当たりばかりしていました。

 

主人は何も悪くないのに……。

 

そんな私とは対照的に夫はいつも変わらず笑顔で私を出迎えてくれました。

 

私は夫の優しさに甘えていました。

 

我が家では夫が家事をします。

その日も変わらず味噌汁を用意してくれていました。

 

夫が用意してくれた暖かい味噌汁を飲みながら、

 

 

私は何のために働いているのか?

 

 

と、考えていました。

 

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そしてたどり着いた答えは

 

 

私は家族のために働く。

私は家族と楽しい生活をするために働きたい。

 

それが私のすべて。

 

ということです。

 

今、働くことで家族との時間が楽しめないなら、働き方を変えるべきなのではないか、

家族と生徒どちらも大切だけど、生徒は他の誰かが大事にしてくれる。

 

私の家族は私にしか、大切にできない。

 

 

そのことに気がついたら、あっという間に退職を校長に伝えていました。

私が教員を辞める理由

私が教員を辞める1番の理由は、

家族との時間を大切にしたいからです。

 

中学校教員の労働時間は本当に長いです。

 

 

私の場合、今は子供が小さいので多くの仕事を削ってもらえていますが、

子どもが小学生になったらそういうわけにもいかないと思います。

 

そうなると、部活が18:00に終わるので、どんなに早くても18:00過ぎに学校を出ることになります。

 

母親の帰りが19:00を過ぎていては、子供が小学校から帰ってくる時間に間に合いません。

長い時間働いたら、家族とまともに会話する時間がなくなってしまうかもしれません。

 

家族と過ごすための時間を失ったら、取り戻すことはできません。

だから、勿体無いと言われても学校を辞めることにしました。

 

家族との時間を確保できない仕事に就くことは、私が生きたい人生を歩めないと思ったからです。

 

中学校教員の労働時間が長くなる原因は部活

中学校教員の長時間労働の原因は部活だと私は思います。

 

もちろん他にも原因はあるのですが、部活があると物理的に時間が足りません。

 

そもそも17:00が定時なのに18:00まで部活って破綻してますよね。(笑)

 

部活中に仕事すればいいみたいな考え方もあるとは思いますが、

部活中の事故の責任がすべて自分にあると思うと、怖いので職員室で作業しているなんて私にはできません。

だから、生徒が怪我をしたりしないか、ちゃんと練習しているか外で見守ります。

もし、生徒が大怪我したときに「みてませんでした」なんて私は言いたくないからです。

 

もちろん私が真面目過ぎるのだと思いますが、今更不真面目に生きろと言われてもなかなかできないもんなんですよね。←不器用(笑)

 

 

 

そして、部活が終わってから教材研究をします。(夏は18:00に部活が終わります。)

 

 

教材研究は教員にとって一番大切な仕事ですから手を抜けません。(抜きたくありません。)

生徒にできる喜びを知ってほしいし、勉強ができないからと言って学校を嫌いになって欲しくはないからです。

 

私が頑張ることで生徒が学校を少しでも楽しめるなら、とことん頑張りたい。

そんな思いで、授業について考えたり、プリントを作ったり、教具を作っていたりしていると、何だかんだ20:00になってしまいます。

 

もちろん毎年同じことを繰り返し教えるわけですから、経験年数が多ければ多いほど楽にはなっていくとは思います。

 

しかし、教えることが同じでも生徒は違いますから、同じ教材が使いまわせるとは限らないのです。

だから、いつも時間がかかります。

真面目にやればやるほど、時間がかかるのです。

 

 

 

そんな不器用で真面目な教員にとって部活動の問題は本当に深刻です。

 

 

部活に時間をとられ長時間労働になってしまう教員。

やったことのないスポーツの審判をやることになり、プレッシャーを感じる教員。

土日は1日出勤しても3000円の手当てしかもらえなくて不満に思う教員。

一生懸命指導すれば、保護者にクレームをもらい、かといって部活を減らせば、別の親から「もっと部活を増やしてください」とクレームをもらう教員。

部活内で起きた人間関係の生徒指導に追われる教員。

部活のせいで家庭と学校との両立がちゃんとできなくて悩む教員。

 

 

学校ではどの教員もなにかしらの部活の顧問なってたりしますが、特にメイン顧問の負担は異常です。

 

部活の予定表作り、部費の集金、大会の遠征

日々の部活運営など全てメイン顧問がおこないます。

 

そのせいで時間はどんどんなくなっていきます。

 

「やりたくないならやらなきゃいい」

とか

「部活は教育課程外で校長も命令できない」

と言われていますが、

そんなに簡単に断れるものではないんですよ。

 

 

断ったら断ったで、どうせ白い目で見られることがわかっていますしね。

 

 

ましてや、若い立場の私が「やりたくない」なんてそんなわがまま言えるはずがありません。

 

もちろん、部活をやることで生徒に与えるいい影響はたくさんあると思います。

教員の立場としても、部活をやることで生徒との人間関係ができるため、生徒指導にも生かせる場面があります。

 

でも、やった方がいいからといって、すべてのことをやっていたら時間が足りないのです。

 

それでも学校の先生は素晴らしい仕事

家族と過ごす時間のことを思ってやめることを決断しましたが、学校の先生は素晴らしい職業です。

なりたいという大学生や社会人を、私はぜひ応援したい。

人の成長に携われて、本気でぶつかり合って、一緒に大笑いしたり、卒業式では本気で泣いて……

心から泣けるような職業ってこの仕事しかないと私は思っています。

苦労して時間をかける分、感動も大きいんですよね。

 

この職業に生涯を費やす価値は十分あります。

 

 

でも、もし今先生になりたい人は自分が1番大事にしたいものが何か?をよく考えてほしいと思います。

教員になったら家族は大事にできないとかそういうわけではありませんが、若い頃に仕事に費やす時間はきっと多いです。

 

私は産休で休んだことをキッカケに「自分がなにを1番大事にして生きたいか」を考えるチャンスがありました。

 

そのときに、教員は素晴らしい仕事だし、得られるものは大きいけれど、本気でやればやるほど、のめりこんでいって自分の時間は減っていくことに気がつきました。

何ごともバランスが大事です。

 

 

もしも今教員という仕事に疑問を持っているなら、一度よく考えてみるべきだと思います。

まだ大学生なら、臨任や非常勤をやってみてから決めてもいいと思います。

やってみてから考えても遅くはありません。

 

 

 

教師になって、自分が1番大切にしたいものを大切にできますか?

 

 

まとめ

子どもも旦那も養っていかなければならないのに辞めるなんて、考えが甘いと思われるかもしれません。

 

「公務員は美味しいよ。」確かにそうかもしれません。

 

他の会社にいったら、教員はよかったなーなんて思うのかもしれません。

 

でも、私は家族に八つ当たりするくらいなら、貧乏でもいいし、家族が風邪をひいた時そばにいれるなら、その方がいいんじゃないかと思いました。

 

 

教員をやめたことが正しいのか、

辞めた後にどう思うかなんて今はわかりません。

 

でも、このままではどちらも中途半端になってしまう。

それが一番嫌でした。

 

子どもを目の前にして適当な授業や部活指導なんて…。

やるなら全力でとことん関わりたい。

生徒の人生変えてみせたい。

生徒の憧れる大人になりたい。

 

生徒の前で中途半端な自分にはなりたくなかった。

 

ただそれだけのことです。

 

 

 

たった一人の教員が労働時間の多さを理由にやめても、きっと教育業界はなにも変わりません。

 

 

今まで通り部活も学校の先生たちが指導し続けることでしょう。

 

でも、これから先生になりたいと思う人や、今先生の人たちがより生き生きと働ける環境だったらどんなにいいだろうと思います。

 

わたしの子供にも生き生き働く先生の姿をみて「あんな大人になりたいと」そう思いながら大人になってほしい。

 

私はこれからはせめて保護者の立場として、自分の子供に対して盲目にならずに、先生の苦労に寄り添っていける親になりたい。

 

頑張る先生たちを支えたい。

 

そう思っています。

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  • この記事を書いた人

いずみ

人生をネタにしているアラサー。 基本めんどくさがりのなんでも楽しむスペシャリスト。 趣味は登山、お絵描き、人間観察、ブログ

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