はいどうも、教員を夢見るみなさん。
現在中学校教員の私が教員という仕事についてあれこれ語っております。
10月がすぎ、各地で合否発表が行われた後かなと思いますが、残念ながら不合格だったという人もいるはず。
今日はこれから落ちるんじゃないかと心配しているあなたや、落ちてしまったどうしよう…と暗く落ち込むあなたを元気付ける記事です。
Contents
別に落ちたからって人格否定されているわけではない
自分の学生時代をちょっと思い出してほしいんですけど、落ちた時ってどんな感じでしたか?
もちろん落ちたことがない人もいると思うんですけど、よく学生にはありがちなのが、何か試験に落ちると、かなりショックを受けて泣き出すタイプの方。
そういう、悲劇のヒロインになっちゃうやつクラスに1人くらいいませんでしたか?
あーあ、また泣いてるよあいつ、めんどくさ。みたいな。笑
私の勤める中学校でも、毎年必ず高校入試に落ちて泣くやつがいるんですけど、慰めるのも一苦労です。
全く、やれやれ…。
落ちた人からすると、もちろん悲しい出来事だし、努力したのに、なんで?!という気持ちで涙が出るのかもしれませんが、長い人生を生きてきたこちらからすれば、
いや、別に高校なんてどこいったって一緒だよ。
行った高校での頑張り次第だよ。
と思うものですよね。
だから私は生徒にいつも
「本当に努力したはどこへ行っても成功するよ。」
と声をかけます。
泣いてわめかなくたって、心配いりません。
別に、落ちたからといって、努力が無駄になったわけではありません。
死ぬわけでもないし、明日が不幸になると決まったわけでもありません。
明日楽しく暮らせるかは落ちるか受かるかなんかで決まりません。
自分の心の持ちようで決まりますよね。
落ちたからって人生の全てがダメになったわけではないですよね。
むしろ振り返ったら、落ちても受かっても同じだったんじゃないかとさえ思えるものではありませんか?
教員採用試験に不合格だからと言って落ち込む必要はない
就活や採用試験も過去にあった高校入試なだと同じで、別に落ちたからって落ち込むことはありません。
教員に落ちたり、第一志望の企業に落ちたら別の企業に勤めればいいのです。
そこにいけば、それはそれでまた学びがあります。
さっさと切り替えて、そこで頑張ったらいいです。
こんなはずじゃなかったとか言って、ずっとふてくされたまま働いてて何かが実るとも思えませんしね。
どんなクソな仕事でも、まずは完璧にやることを目指していきましょう。
仕事したことのある人は気づいているかもしれませんが、完璧な仕事ってなかなかできないんですよ。
どんなに上手にできた!こなせた!と思っても改めて振り返るとここはあーすればよかったなとか出てくるもんです。
どんな仕事でも完璧は本当に難しいし、完璧を目指すことに価値があるって私は思っています。
そんな感じで、たとえ第一志望じゃなくても、最善を尽くして、1日たったら何か一個でも成長できてればいいんです。
もしかしたら、一生懸命やったぶんあなたのスキルとなって転職するときや何かのタイミングでその経験が役にたつかもしれないのです。
特に、教員落ちた人はラッキーと思った方がいい
私自身は一発で合格できたのでその時はラッキーと思っていたんですけど、今となっては一般企業に就職してから教員になればよかったなと思うことが多いです。
いくつかあるのでその理由について話しますね。
進路指導がしやすくなる
私自身、就活もせず、採用試験の勉強だけをして、企業に勤めることなく合格してしまいました。
つまり、社会人になったにも関わらず学校以外の施設を知らないのです。
これは本当に教員としてはある意味致命的です。
どの教員になるとしても、その子たちが卒業していくときには進路指導が必要になります。
その子の生活ぶりや、性格からこんな職業が向いてるんじゃないかと、アドバイスしたり、世の中にはこんな仕事があると紹介する機会が多くあるのです。
社会人経験があれば、または就活を少しでもしていればどんな職業があるのかや、給料が大体どのくらいなのか、子どもに語れる資産が増えるのです。
作業効率を学べる
教員は公務員で、変な話利益とは関係なく給料がもらえます。
なので、働いている職員の頭の中にも利益を追求するみたいな考え方はありません。
一方、民間の企業で働くと、ノルマなんかがあったりして、作業効率を考えながら仕事をするものです。
でも一度もそういう経験がないと、何からやっていいのか分からず、効率の悪い方法で仕事を進めているという人が結構います。
これは教員という仕事しか経験したことのない人に多いです。
一般企業で働いてきた人ってやはり知らず知らずのうちに利益の出る働き方をしているものです。
だから、一般企業から来た教員の方が断然できて使えるな〜と思う人が多いです。
まあ、もちろんずっと教員だった人もそれはそれで、いいんですけど、一般企業での経験談って生徒はすごく喜ぶんですよ。
歳をとってから民間で働くことは難しいと思う。
そんな感じで、意外と一般企業で勤めてから教員になるの悪くないんですけど、あともう一つ就職した方がいい理由は、いきなり教員になってたら民間に行くチャンスがなくなるんです。
どういうことかというと、教員って中学校の内容がわかれば40歳からでも、なんとか教えられます。
教員採用試験に受かりさえすれば、正規社員にもなれます。
つまり民間から教員はいつでもなれるものです。
でも、反対に、40歳から民間企業に開くって結構勇気いると思う…っていうか雇ってもらえないと思います。笑
教員から民間に行くにはある程度若さが必要です。
早いうちに教員になっちゃうと、公務員という理由で、これ以上の仕事はないのかもな?とか思って辞め辛いんですよ。
若いってやっぱり財産です。
いろんな経験してから先生になったって悪くないし遅くないと私は思います。
苦労したことだって大切な経験です。だって教員って人に人生を語る職業なんですから。
落ちたけど教職が諦められない人は臨任の講師として働けばいい
本気で教員になりたいなら現場で経験積むのが一番です。
というわけでやるなら臨任の教師です。
非常勤講師なんて生ぬるいバイトみたいなのじゃ学校の仕事の三分の一ほどしかわかりません。
臨任の講師になって、その学校の割り振られた役割や、担任を持って初任がもらえる金額と同じ給料をもらってください。
その上で本当にやりたいと思えるのか判断するといいですよ。
せっかく落ちたんです。
自分にふさわしい仕事かやってみてから決めるべきです。
働いてみればわかることですけど、びっくりするくらい給料は少ないし、労働時間は長いです。
辛いことや嫌なことを言われることもめちゃくちゃ沢山あります。
でも子供達と過ごす時間が楽しかったりするかもしれません。
卒業式には涙を流せるかもしれません。
こういうのかけがえのない時間というんですかね。
教員のいい部分悪い部分全部見て、正社員になるか決めても悪くないと思います。
まとめ
そんな感じで、教員落ちてどうしようみたいな人たちの元気が出たらいいなと思って記事を書きました。
たとえ落ちても元気を出してくれたら嬉しいし、夢は諦めないでほしいなと私は思っています。
せっかく描いた夢なら追いかけ回して、貫いてください。
今の中学生には夢のない人が多いんです。
夢を追いかけ回せる立派な大人がいたら彼らの見本になると私は思うんです。